現代の秘境と言われる秋山郷。さまざまな理由からこの愛すべき秋山郷での暮らしを選んだ方々にお話を伺って行きたいと思います。記念すべき第一回はかたくりの宿の関口奈美恵さん。宿を運営する家族の全国公募で見事選ばれた関口一家。果たしてどんな生活が待っていたのでしょうか。
ー関口さんは秋山郷に越していらしてどのくらいになりますか。
また公募の時のいきさつなども教えていただけますか。
そうですね。今月でちょうど一年になります。早いですね。
公募はですね、60組ぐらい応募があったと聞いています。応募する時はどうせ無理だろうと思ってたんですよ。でも何回か審査や面接があって何だか受かってしまって(笑)。最終面接の時はまわりのみなさんが旅館業のプロの方ばかりで、「絶対無理だ」と思ったんですよ。それがなぜか、ね。決まった時は「なんでうちが??」と思いました。でも、おかげさまで今はここにいます(笑)。
ーこちらでの生活はいかがですか。やはり雪はたいへんですか。
私は六日町出身なんです。ですからそんなに雪が大変とか考えていませんでした。でもちがうんですよね。本当に。六日町ではかなりきちんと除雪します。でもここ秋山郷では「除雪はやっても無駄」と考えるらしくて(笑)。たしかにそうなんですけどね。今年はお正月まであまり雪が降らなくてこんなもんかなと思ってたんです。ところが3月にかなり雪が降りました。2階の半分まで積もりました。「かたくりの宿」は小学校を改装した宿ですから、校庭には本当にたくさん雪が積もりますよ。そうそう、雪道の運転で買い物に行くのは命がけでした。凍結した道路で3回くるくる回って。
ーではもう運転はこりごりですか?
雪道はたしかに。でも普通の道を運転するのはすっごく楽しい。私運転嫌いだったんです。でもここに来て買い物に行くのに運転してると毎日見ている風景が毎日ちがうんです。時間や季節、天候によって万華鏡のように変化するんですよ。もう楽しくて楽しくて。
ーそれはすばらしいですね。お子さんたちはいかがですか。
小学校1年、3年、5年と3人います。最初はちょっと心配したんですがもう全然。すっかりなじんでいて、冬なんか帰ってきても家には入らずずっと外で遊んでるんですよ。飽きないみたいです。ムササビやたぬき、テンなんかも見ることができて。一度「カモシカがでた」って聞いた時なんてパジャマのまま飛び出してったり(笑)。
ーでは最後に一言お願いします。
家族連れの方がいらっしゃるとうちの子たちと子供さんたちが遊ぶので、お父さん、お母さんたちはのんびりできて助かると評判なんです(笑)。お料理は主人と母と私で交代で作っています。山菜料理はオリジナルな「かたくり流」をお出ししています。どうぞいらしてください。お待ちしています。
ーありがとうございました。
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